随分前に取り上げた
北陸鉄道クハ1210形クハ1211ですが、同じクハ1210形でも1212はスタイルが異なっていました。
・北陸鉄道浅野川線 クハ1212 1994年9月 内灘
1211が1955年自社工場製であるのに対し、こちらは1956年東洋工機製。
同じ年に日本車両で製造された、サハ1001~1002(のちのモハ3731、3732)と同じく、
シル・ヘッダー付きながら張り上げ屋根となっています。
ところが、度重なる改造の結果なのでしょうが、1211に比べると、どうもアンバランスな感じ。
前面が非貫通3枚窓ながら、中央の窓だけ一段上に飛び出ているのは貫通扉を埋めたためでしょうか?
サハ2002→クハ1712→クハ1212と変遷したこの車両。
しかし、浅野川線に来る前の画像を見たことがありません。
客用扉の窓が一段下っているのも、見る側に不安定な印象を与えますね。
とどめは、あまりに小さなヘッドライトでしょうか? これは昇圧直前の浅野川線旧型車に共通の事象でありますが。
台車はND7。最後は小松線で使われたモハ3000から流用されたものです。
※2014.11.16 画像を交換しました。