富山地鉄の系列である富山観光バスを訪ねたのは1999年のこと。
同社は観光を名乗りながら、
路線バスも運行しており、これが目的だった・・・のですが、
実は1994年に、最後まで残っていた富山駅前~ユースホステル前(・・・ほぼ、JRの富山港線に並走。ユースホステルは岩瀬から海岸沿いに東に進んだ浜黒崎にあった)が廃止になり、既に観光専業となっていました。
そんなわけで「期待はずれ」だったのですが、狭い構内に停められていたバスで唯一の旧塗装車に
目が釘づけになったのでした。
・富山観光バス いすゞP-LV219S? +川重 1999年6月 富山県富山市
川重のハイデッカーIVを架装した、いすゞの貸切車・・・なのですが、前面に注目を。
ライト周辺が、富士重工15形R3のものに、そっくり変えられていました。
撮影当時、同社のいすゞは少数派。一方、日デ+富士は多数が在籍しており、当然、R3も保有していました。
というわけで、何らかの補修の都合上、このようなことになったのでしょう。
それにしても、川重ボディーなのに、ぱっと見はR3の印象が強く感じられます。
車両の雰囲気というのは前面で決まるのだなあ・・・と思うところです。
富山観光バスはその後、2012年に富山地鉄の分離子会社である富山地鉄中央バスと合併し
現在は、富山地鉄北斗バスとなっています。
・当時の本社建屋