静岡鉄道の富士重工架装車は、現在も残るいすゞが知られていると思います。
しかし、富士3Eの頃までは、ふそうへの架装例が存在していました。
・静岡鉄道 三菱ふそう MP117M +富士3E 1996年8月 藤枝駅(静岡県藤枝市)
・静岡鉄道 三菱ふそう MP117M +富士3E 2000年9月 静岡県藤枝市
MP117系は長さは全種類、車体も三菱名自・呉羽・富士の各種が存在していましたが、富士重工を架装したのは軸距5.3m(標準尺)または5.85m(長尺)で、これらは
呉羽架装の車両と勢力は半々程度だったようです。画像は藤枝営業所に配置されていた中間尺車で、1979年の導入。静岡22き1791~1793の3台がありました。
前後折戸で前面の方向幕を大型化したため、いわゆる「バケ幕」となっています。
非常口扉の窓も開閉可能なのは、静鉄のバスの特徴の一つ。リアから見るとオーバーハングが短いことがよくわかりますね。
・静岡鉄道 三菱ふそう K-MP118K +富士3E 2000年9月 静岡県藤枝市
これが、K-MP系になると静岡市内でもよく見かけたブルドックが一大勢力で、富士架装は1981年に導入された軸距4.8m車(短尺)が若干あるのみだったようです。
とにかく印象的なのは、メトロ窓となった側面。車内もハイバックシートとなっています。
前面もK-の世代なのでバケ幕から大型幕になりましたが、静鉄の幕の大きさは独特なので、その周囲の板金処理の部分が目立つ感じですね。