×▲と来て盛り下がっている?蹴球世界杯。
次の日伯戦の会場は、ドルトムントですね。
で、ドルトムントといえば、鉄チャンが思い出すのは何はなくとも広島電鉄のデュワグカー(デュセルドルフ車輌工場製の連節式路面電車)ということになります。時は今から26年前、国内では調達不可能になった連節電車の中古車を本場、ドイツに求めた結果だったと聞きます。
日本での竣工は1982年秋、船旅でやってきた1959年製の76、80は、70形76、77となりました。
しかし、保線手法の違いから、日本の軌道で走行すると振動が大きくなるなどの問題が発生し、増備は取りやめ。現在は現地の広告塗装の76が残るのみで、ドルトムントのオリジナルカラーの77は解体されてしまいました。
(ちなみにドイツでは、このタイプで宮島線以上の高速走行をやっているところもあります)。
さて、この車輌はDUEWAGの電車としては、ちょっと異端です。
片側面ドア・片運転台式が特徴のドイツの路面電車の中では、少数派の両側面ドア・両運転台式であること。そして、もう一つは釣り掛け駆動・多段式直接制御を採用していることです。
特に後者は、モノモーターの直角カルダン方式(デュワグドライブ)を採用するデュワグカーが殆んどであり、私はドルトムント以外での採用例を知りません。初期車がハンザでも作られていたのが理由でしょうか?
この電車の購入は、ドイツに路面電車を学ぶ・・という意義があったとも。
それは、結局、グリーンムーバまで待たなければなりませんでしたが。
・広島電鉄77 1995年8月 荒手車庫
ドイツのサイトから。きちんと広島での改番、廃車もフォローされています。
※2015.5.25 画像を交換しました。