昔は、意外な私鉄でも貨物営業を行なっていたものです。
鉄道は本来、旅客輸送より貨物輸送で優れている面がありますから、当然といえば当然なのですが、日本の地理的・経済的な条件では割に合わないのでしょう。
伊豆半島を走る伊豆急は、1960年代に開通した比較的新しい路線ですが、ここでも貨物営業を行なっていたました。当初は電車が貨車を牽引していますが、のちに国鉄からED25 11(←ED30 1)を譲りうけています。もともとは豊川鉄道の発注機で、1944年 日本車輛本店・東洋電機製。近畿日本鉄道デ25と同型で、本来なら箱型になりそうな大きさですが、凸形になったのは戦時中ゆえなのかもしれません。しかし、同じ戦時形の東芝海南島のような無骨な感じがありませんね。
伊豆急行 ED25 11 1994年7月 伊豆高原
伊豆急での廃車後、東急長津田工場の入れ替え機となっていることは周知の通り。
あれも撮影したいことはしたいのですがねえ・・・。