矢島タクシー 日デKC-RM211ESN +富士8E
北関東の栃木・群馬の両県には、かつて東武鉄道のバスが巨大な路線網を持っていましたが、平野部ということもありモータリゼーションの急速な進展で、あっという間に路線が消えてゆきました。
とりわけ群馬県東部~栃木県南部の両毛地区は、東武系の事業者にすら引き継がれなかったものが大半です。そのため、各自治体では様々な形でのバスなどの交通機関を検討することになります。
富士重工の生産部門があることで知られる群馬県太田市。ここでは、市主導で「シティーライナーおおた」という路線バスを運行しており、市内を結ぶ路線は「そよかぜ」、近隣自治体と結ぶ路線は「あおぞら」という愛称が付けられています。
この運行を行うのが、矢島タクシー。車両は日産ディーゼル+富士重工の中型・小型車が導入されました。
矢島タクシー 日デKC-RM211ESN +富士8E 2004年10月 群馬県太田市
こちらは「あおぞら」用の車両。青空なのに黄色い塗装とは解せない気もしますが・・。
2005年に、太田市は周辺市町村と合併して(新)太田市となったため、「そよかぜ」に名前が変わったものが多数あります。
矢島タクシー 日デKC-RM211ESN +富士8E 2004年10月 群馬県太田市
一方、こちらは「そよかぜ」用。
この車両、右側面の窓配置に特徴があります。
左側面撮影後に気づき、あわてて撮影したため、ロクなアングルではありませんが・・・。
非常口が真ん中についています。富士8Eでこのような配置は、他に日本中央バス(前橋市)の自転車搭載車で見られる程度で、なんらかの意図・企画があってなのか、気になるところです。