保存車両を探していると、見当違いの場所に置かれていて、あわてることがあります。
静鉄清水市内線の電車もそのひとつ。
「フェルケール博物館」の保有ということで、地図で調べたところ静清線の新清水駅からそう遠くないところ。そこで、同駅からノコノコ歩いていきました。しかし、博物館の前に立ったとき、直感的に「ここではない」と感じ中には入らず。
ここで「清水港線の跡に保存されている」という情報を思い出し、三保のほうへとひたすら歩いていったのでした。約20~25分ほど歩いて、不安になったころ、いきなり道路端に、国鉄の旧形客車と貨車移動機とともに置かれているのを発見し、無事見ることができました。
静岡鉄道清水市内線 クモハ65 1995年3月 静岡県清水市
この車両はもと西武鉄道荻窪軌道線の38で、1936年に譲り受けたもの。モハ80として使用され、戦後の1956年には、このノーシル・ノーヘッダーの車体を新造しモハ65になりました。のちに駿遠線に登場するDD501と、全体的な雰囲気が似てますね。
さて、清水市内線は、駿遠線藤枝口と共に、静鉄の中では1960~70年代前半の写真が比較的多く残っているほうだと思います。一方で、静清線は・・・・旧型車について、暗黒大陸となっています。