北村の大型車用スケルトンボディーといえば、新潟交通のいすゞP-LV314Qへの架装例「なまず」が有名です。が、もう1社、採用した事業者があったことは意外に知られていません。
それが、新潟県上越地方に路線網を持つ「マルケー」こと頸城自動車で、P-LT312Jに架装して導入しました。たった1台だけの存在で、終始新井営業所に配置されたようです。なお、頸城は営業所単位での分社化を行ったため、晩年は頸南バスの所属となっていました。
2年前のJNMAで、八丁畷バスアカデミーから「なまず」が発売された際に、迷わず1セット購入しました。
1台はストレートに組み立てて新潟交通にしたのですが、もう1台はこれに改造することに決めました。しかし、写真が殆ど残っていないため、製作は難航しました(私も1度現物を見ていますが、他のクルマと電柱に挟まれロクな写真を撮影していない)。各部の寸法は、なまずと似て非なるものだったようで、リアの部分は切った張ったを繰り返して形にしました。
そして塗装は、頸城の旧塗装としました。西武アイボリー、緑2号、ガンダムカラーの赤の組み合わせ。・・・が、こんなものをスプレー塗りだけで綺麗に仕上げられるはずもなく、ズタズタの出来でございます。なお、前ドアは新塗装時代の画像から黒塗りとしましたが、旧塗装時代は車体色と同じだったようです。
さて、1台だけでは淋しいので、お供に同じ型式の富士5E架装例も作成しました。
バスコレの富士5E(P-U32K)国鉄をベースに中折扉を後部に移動し、車体長を縮めたものです。LTはU32よりもリアオーバーハングが狭いので、少々切り継ぎがややこしくなります。
窓ガラスは太い窓柱から前側だけ自作しました。
こちらも塗装はスプレー塗り、しかも友人にも頸城LTを1台つくったので、都合3台を塗装しました・・・松本電鉄旧塗装なんて、絶対に塗れないだろうなあ・・。