今月の表紙は一畑電車。
はっきり言えば、NHK朝の連ドラのオープニングに電車が出てくる、その影響です。
まあ、あっちは2扉化された京王5000のほうですが・・・。
今回とりあげるのは、その京王5000の改造車でも、最も激しい改造を受けた5000形です。
一畑電気鉄道 デハ5110 2000年8月 朝日ヶ丘~長江
1998年9月の入線で京王5000系の制御車に、営団3000系の電装品と小田急NSEの座席を取り付けた車両。施行は当然の如く、京王重機で行われました。
この変貌ぶりは、ほぼ同じ時期、やはり通勤電車改造のロマンスカーとして登場した近江鉄道の「あかね」と双璧ではないかと思っています。両者ともまとまりがよく、かつインパクトがありますね・・・この点では、最近登場した秩父鉄道の秩父路は一歩劣るように思います。
ちなみに、ちょっと前の神奈電のエントリーで取り上げた、京王5000系冷改分散・集中形の先頭車が、この種車です。片方の車両はパンタグラフを取り付けるために冷房機を1台外しているのですが、これでちゃんと冷えるのか、少々心配になります。
それにしても京王重機さんは、とんでもないところからとんでもない部品を持ってきますね。
たとえば小田急NSEの部品は、これと琴電600(クーラー)に流用されています。
パーツ単位での流れも見ていると、なかなか面白いものがあります。