・池間大橋を渡る八千代バスの路線車
宮古島にある、もう一つのバス会社。
それが八千代バス・タクシーです。貸切主体で、路線は僅かに1路線、平良~池間島のみを運行(経由地は複数あり)しています。ちなみに、宮古島市にある3っつのバス会社(宮古協栄バス、八千代バス、共和バス=伊良部島)全てが合資会社となっており、全国的に非常に珍しい点でもあります。
八千代バスの車両は、貸切車の一部に三菱車が在籍するほかは日野で統一されています。
バスの外装では珍しい紫色系の塗装になっています。
路線車両は、見た限り3台が配置されています。
うち1台が、日野のマイクロバス。型式はP-RB115AAだと思われます。
・八千代バス・タクシー 日野P-RB115AA +日野車体? 2008年11月 沖縄県宮古島市(池間島)
残り2台は大型車で、トップドアで貸切タイプの前面を持つなど、あまり路線車という感じがしない車両です。画像の車両はメトロ窓ですが、もう1台はT字窓と仕様が異なっています。
・八千代バス・タクシー 日野U-HU2MLAA +日野車体? 2008年11月 沖縄県宮古島市(平良)
そして、貸切車がこちら。
一見、通常のセレガに見えますが、エンジン周りに注目。
この車両、RUではなく、HUにセレガ系のボディーを載せたものなのです。
八千代バスの主力車種のようで、今回は5台程度を見かけました。
なお、普通のセレガや9mサイズも導入されており、最新のセレガーラも在籍しています。
・八千代バス・タクシー 日野KC-HU3KPCA +日野車体 2008年11月 沖縄県宮古島市(平良)
今回の旅行は、石垣・小浜・西表島のときと異なり、富士7E以外に特に目的も無く・・という感じでした。しかし、それではあまりに淋しい・・・というか折角の離島旅行が勿体無いわけです。
で、宮古島には島の北と南に小さな島(池間島と来間島)があり、それぞれに大きな橋が架かっているのです。東の岬は、バス停から5kmくらいあるらしいし、ビーチに行っても仕方ないし・・ということで、北の池間島へ行くことにしました。
八千代バスもやはり市街中心には乗り入れておらず。市役所より北に5分ほど歩いたところから発着しています。位置は協栄バスよりは、未だマシと言えますが、こちらはただのバス停なので車両が無ければ素通りしてしまうでしょう。
マイクロバスには5人程度が乗車。
走り出せば、離島バスらしく、運賃表示も車内アナウンスもありません。
ひたすら南国の空の下、島の北部を目指して走ってゆきます。
そして、宮古島の北の突端(西平安名崎=にしへんなざき)の袂から、全長1.4km強の池間大橋を渡ります。どこまでも続くマリンブルーの上を駆け抜けると、まもな池間島の漁港。ここが路線バスの終点です。
池間島は小さな漁村、集落は坂を上った高台にあります。
観光地でもありますが、シーズンオフだからなのか訪れる人は少なく、ひっそりとした印象でした。
こういうところをあてもなく彷徨い、青い海をひたすら見つめていれば、
都会の雑念も忘れ・・・と書きたいところなのですが
どういうわけか、自分の場合は、あれやこれやと却って雑念ばかりが思い出される始末。
まあ、今回の宮古島旅行は、結果論的に一種の「内なる旅」でしたから仕方ないのですが。