国鉄が分割民営化される前後は、闇雲といってはなんですが
様々な新事業に手を出しては引っ込め・・というのを繰り返していた記憶があります。
そのような波の中にあったのでしょうか? 国鉄・JRの工場が路面電車の車体製造をした例がありました。
その一つが、函館市電の711です。
710形は1959~1961年に新潟鉄工所で製造されましたが、このうちの711だけが
1985年に国鉄五稜郭工場で製造した車体に振り替えています。
・函館市交通局 711 2000年5月 松風町
車体は、食パンスタイルのツルッとした感じのものになりました。
余計なものは何もついていない感じで、車体製造などはじめての工場の感じがします。
このあたりは、JR鹿児島工場で製造された鹿児島市電シリーズと正反対で面白いですね。
続いて500形も1両が、やはり五稜郭工場製の車体に振り替えましたが
それ以上他の車両に波及することはなく、800形の車体をアルナ工機製造のものに振り替えた
8000形がつくられています。
※2014.08.04 画像を交換しました。