電化された専用鉄道というのは独特の魅力があります。
全国で6箇所程度ありましたが、今は九州の三井三池と
新日本製鉄八幡製鉄所(くろがね線)が規模をかなり縮小して残っている程度です。
さて、八幡といえば、日本の通常鉄道では考えられない軸重20tクラスの超ド級電機の存在です。
最も古い機関車はそれよりは軽く、軸重15tクラスでした。
画像のE601は、昭和4年に芝浦製作所(電気)+汽車製造(機械)で製造されたものです。
後に、この縮小サイズが三池炭鉱向けに製造され、東芝戦時型(海南島)の母体になったとも聞いています。
引退後は、八幡製鉄所の中で保存されていましたが、現在はスペースワールド駅南側の東田第一高炉史跡広場で、トーピードカー(銑鉄を運搬する車輌)と共に保存されています。



・八幡製鉄E601 2005年8月 東田第一高炉史跡広場(北九州市八幡東区)
あくまでトーピードカーが主役で、この機関車に対する解説板がないのが、少々寂しいところです。
・2022.10.23 画像を交換し、本文を修正しました。