下関まで来たのであれば、今度は、更にもう一歩踏み込んで・・・
ということで、ブルーライン交通に、8年ぶりに行ってみました。
現在は下関市内となってしまいましたが、旧豊浦郡豊北(ほうほく)町の肥中(ひじゅう)に本社を置き、家族経営の如き零細バス事業社だった秋枝バスを前身とします。その後サンデン交通の傘下に入りし豊北交通を経て、現社名に改名しました。
現在はサンデン交通の分離子会社的性格もあり、旧豊田町の西市(かつての長門鉄道の終点・・といってもわかりにくいですね)を発着する路線や、川棚温泉周辺の路線、そして長門市(仙崎)周辺の路線が移管され4箇所に拠点を持っています。
今回、私が再訪したのは本丸である豊北地区ですが、ここに行くのが結構な難関なのです。
山陰本線の列車は下関~小串は1時間に1~2本が確保されており問題ないのですが、
その先へは一気に間隔が開いて1~3時間に1本というレベル。その上、小串での接続はお世辞にも良いとはいえません。さらに滝部か長門二見でバスに乗り継ぐので、最低半日かかってしまうのです。
さて、今回、長門二見から先ず肥中の一つ手前の特牛(こっとい・・駅は2km以上離れています)へ向いました。
そこで乗車したのは、このバスでした。

・ブルーライン交通 日デU-RM210GAN +富士8E 2009年5月 山口県下関市(豊北町特牛)
オリジナルのU-RMです。サンデン交通の車両は前後引戸もしくは前中引戸なのに対し、
前中折戸である点が大きな違い。豊北地区に1台が在籍するのみですが、後継のKC-RMが長門市地区に配置されているようです(編集子未見)。
その特牛では、ちょうど前からこんな車両が走ってきました。

・ブルーライン交通 日デKC-RM211ESN(短尺改造) +富士8E 2009年5月 山口県下関市(豊北町特牛)
最近、相次いで各地への移籍例が目撃されている、もと西武バスのRM211ESN、
それも特注の短尺改造車です。
この車両は川棚温泉の所属。1日2往復ずつ、川棚と豊北の車両が相互に乗り入れて、肥中と川棚温泉を結んでいます。
そして、肥中の車庫に伺ったものの目的の車両を発見するこはできず。
滝部駅に行ったところで、ようやく撮影することができました。


・ブルーライン交通 日デU-RP210GAN +富士7E 2009年5月 山口県下関市(豊北町滝部)
1995年4月式の日デRP。
以前、どこかの画像掲示板に挙げられているのを見て以来、常に気になっていた存在でした。
今回、ようやく実物を確かめることができて、満足。
RMと同じ前中折戸で、U-RPでは、恐らく唯一の存在でしょう・・まあRPのような稀少車種で、扉配置云々を言うのも無粋だとは思いますが。
現在は、バス沿線一の景勝地である角島の広告が張られています。山陰本線の「みすゞ潮騒号」と同じく、このあたりの観光客誘致策の一環のようで、角島の写真とともに、金子みすゞの詩が書かれています。
ちなみに、角島は2000年に全長1.7kmの橋が完成して本土とつながり、バスも乗り入れるようになりました。
非常に海が綺麗なところで、私も2001年に訪ねたことがあります。
なお、川棚と豊北の車両が相互乗り入れするように、西市と豊北の車両もやはり1日2往復ずつが相互乗り入れしています。この車両も、丁度西市から滝部まで戻ってきたところ。
私が乗ってきた角島発滝部行き(西市車)と入れ替わって、肥中へ向っていきました。
このあたり、訪問の際には注意が必要ですね。