いすゞの大型車はBU後期からU-LVまで、5種類のホイルベースをそろえていたことが特徴でした。
特に、中間サイズの軸距5.0~5.3m級は、他のメーカーが1種類なのに対し、5.0mと5.2mの2種類が存在していました。
このどちらを事業者が選ぶのか、地域差があったと感じます。
関東地方では5.2m級を採用したのが、せいぜい新京成電鉄と茨城交通くらいなので、5.0m級が標準と書かれてしまうこともあったと思いますが、他の地方では5.2m級のほうが多かったようにも感じます。たとえば、九州は最大の西鉄をはじめとして多くの事業者で採用されています。そして東北地方も、数は少ないですが、自社発注で中間サイズを採用したところは多くが、このサイズでした。
・秋田市交通局 いすゞP-LV314M +川重 2000年10月 秋田県秋田市
今はなき秋田市交通局もその一つ。
P-のキュービックボディの場合、軸距5.0m級との差は中扉の戸袋前の柱の太さに現れます。
なお、秋田市交はU-LVでは、軸距5.0m級に変更されます。