拙ブログはじまって以来の縦横比でお送りする今回のお題。
釧路の太平洋炭礦(釧路コールマイン)には、軌間610mmの鉱外軌道が僅かな距離ながらも現役であることで知られます。
これはかつてはもっと大規模で春採駅まで伸びていて凸形電機で石炭を運んでいました。
その車輌が、遠く離れた三笠市の三笠鉄道村の幌内(三笠鉄道記念館)に保存されています。


(上から)
・太平洋炭礦 10(保存)
・太平洋炭礦 2(保存) いずれも1997年8月 三笠鉄道村(北海道三笠市)
いずれも東芝製の2軸車で自重は8t。
2は1948年製、10は1960年製と開きがありますが、車体は同じ格好をしています。
ただでさえ細いのに、途中に公道との踏み切りがあった関係でヤグラの上にパンタグラフがあることが、余計に細さに拍車をかけています。
ちなみに架線電圧は直流250Vです。
・・・いろいろ調べてみましたが、あまり資料がないですね。
1984年のクリスマスイブの日に電圧を600V?(500V の記述もあり)に昇圧し、ニチユ製のボギー機に置き換えられました。
それから10年も経たないうちに、路線のほうもなくなってしまうのですが・・・。
そして、この機関車は、たしか一度、札幌の中古車屋か何かに引き取られてから、
三笠に再度引き取られたと記憶しています。
<参考>
岩堀春夫「専用線の機関車24 新装開店!太平洋炭礦」鉄道ファン299号(1986年3月)
編集長敬白 「明鉱平山」、完成せず。(下)」2005年7月31日
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2005/07/post_47.html