地理マニアの戯言の一つに「千葉は島」というものがあります。
海と利根川・江戸川で囲まれているため、橋がないと他の都県に行かれない・・ということを表したものです。
・・・更に利根運河で分断されているから本島と野田島からなる千葉列島なんだという戯言も・・・。
とはいうものの、実際には千葉・茨城県境は、利根川の流路変更等により何箇所かで、対岸側に県土が張り出した部分があります。そして、それらは皆、相手の県を通過しないと入ることができない、実質的な飛び地となっています。
茨城県取手市の小堀(おおほり)もその一つ。もっとも陸続きである千葉県我孫子市との間には古利根沼という三日月湖があり、堤防道路だけで我孫子市と繋がっています。
対岸の取手市の本土とは渡し舟
(市のサイト)があります。これに変わるものとして1998年に市が循環バスの運行を開始し、渡し舟は観光目的も加わったものに変化しています。

・関東鉄道 いすゞKC-LR233J +IBUS 2009年9月 茨城県取手市(小堀)
この循環バスの運行は関東鉄道に委託されています。
貸切タイプでトップドアの三菱KK-MKが使われることが多いようですが、この日はもと、つくば北営業所所属で、下館市の循環バスで使われていた1999年式のKC-LRがやってきました。※
リフト付きで貸切顔という、どちらかというと養護バスにでもありそうな仕様。方向幕はフロントガラスの内側に小型のものが取り付けられています。
塗装は下館時代のままですが、まあ鹿行地区にでも行かない限り、筑波山が書かれていてもあまり問題はないのかも。
※2009.09.29補足 読者の方から、この車輌も毎日使用されているとの情報を頂きました。