松山の中心、市駅から北東へ向う伊予鉄の高浜線に乗ると、やがて港町の三津を通り、海沿いの梅津寺、そして終点の高浜と進んでゆきます。
この高浜線の古い駅舎といえば、三津駅の前駅舎が有名でしたが、この終点の高浜も堂々とした良い駅舎だと思います。
ホーム側から見るとこんな感じ。
駅舎自体が一段高い場所にあるのですが、ホームとツライチではなく、さらに昇ったところにあります。
このあたりは以前とりあげた、郡中線の松前駅と同じような感じですね。
駅舎の入り口は、学校の渡り廊下の如く屋根で覆われていますが、
それを抜ければ直に桟橋です。この鉄道が海との連絡を重視していることをいやがおうにも感じる部分です。
そして、駅の北側には、松山観光港への連絡バスの発着場があり、鉄道ホームに直結しています。
高浜港は興居島(こごしま)へのごく短い航路しかないのに対し、観光港は広島や小倉への航路も発着しますから、需要はより大きいといえるかもしれません。1kmちょっとですが、連絡バスがあるのはそのため。
駅名板も、隣の駅の部分に「松山観光港」と書いてあるほどなので、南海高野線と高野ケーブルほどではないにせよ、このバスを含めて高浜線が完結するといえるかもしれません。
・いずれも2003年8月撮影
梅津寺~高浜は、複線の敷地があるが、戦時中に金属供与で剥がされたまま、単線になっている。