豊橋鉄道渥美線は1984年2月の国鉄貨物大改正まで貨物輸送が健在で
廃止時には5両の機関車が在籍(一部は荷主の小野田セメント保有)していました。
貨物列車廃止後、唯一残されたのが、いちばん古く、そして軽量級の凸型機のデキ211でした。
・豊橋鉄道渥美線 デキ211 1996年8月 高師
もと愛知電気鉄道デキ361→名古屋鉄道デキ362で、1925年日本車両製。
全部で3両が製造されましたが、この362だけが渥美線が名古屋鉄道の時代に入線し、
1954年の豊橋鉄道譲渡の際にそのまま残りました。
211になったのは1968年の大改番のときで、これは自重を基準とした付番方法でした。つまり、自重20t級の機関車と言うことになります。
ボンネットとキャブの幅が同じ、また鎧戸や前面窓の形状などが古風な感じで、
その後に各私鉄に現れた電気機関車と比較しても、華奢な感じは否めません。
これは台車がブリルタイプであることも影響しているのでしょう。
また、電機品は米国ウェスティングハウス製なので、もう1年ほど製造年が遅ければ、BW/WH凸型のコピー機になっていたのか?と想像したくなるところです。
最も、これはこれで、アメリカのインタアーバンのコピーという感じのする車両ですね。
おまけ
・・・夢に出てきてうなされそう・・・・