2000年代も10年目を迎え、
いまやバスの低床化は移籍車両でも行える時代となりました。
その10~15年前、各地に登場したワンステップ車やノンステップ車には従来の車両と異なる塗装を施す例もいろいろありました。そうした塗装を、今度は移籍車に塗る時代となり、各地でまた新しい組み合わせが登場しています。
さて、栃木県の関東自動車では、1998年よりワンステップ車などバリアフリー対応車の導入を開始。
1998年と翌99年には、富士7E架装の日デ大型車が計5台、投入されています。
これが従来の白・ベージュに赤帯とは全くことなるアイボリー地に水色と紫を配したものとなりました。

・関東自動車 日デKC-UA460LAN +富士7E 2010年1月 栃木県宇都宮市
逆T字窓で前中ワイドドアという窓配置も、従来の関東自動車の概念を打ち破る斬新なもの。
サスペンションもエアサスです。
クーラーがビルトイン(デンソー?)であること、そしてワイドドアとはいえ中型車やJPなどと同じ幅が狭いタイプであるなど、富士7Eの架装例としてみても、少々特徴のある車両です。
その後、日デ+富士のバリアフリー対応車は中型のKK-RMが2台入っただけで終わりました。
そして時間は流れ、移籍車で日デ+富士のバリアフリー対応車が増えてゆきます。
京王と横浜市のJPが爆発的に増加したのですが、その中に1台、正統の大型車KC-UAのワンステップ車が西武バスからやってきました。
こちらも前中ワイドドアながら、扉の幅は中型タイプという仕様です。
また、関東自動車のバリアフリー対応車としては、初の2段窓となり、在来車と印象を異にしています。

・関東自動車 日デKC-UA460LSN +富士7E 2010年1月 栃木県栃木市
この車両、こともあろうに栃木の配置となり、捕まえるのが億劫になる存在となりました。
まあ、路線は栃木駅~国学院の1路線だけですから、走っているときは逆に捕まえやすいかもしれませんが。
一方、宇都宮にも、バリアフリー対応の富士7E移籍車がやってきました。
こちらは横浜市交通局のいすゞ車。3台ほどを確認しました。

・関東自動車 いすゞKC-LV380L +富士7E 2010年1月 栃木県宇都宮市
上の日デに比べれば、扉は普通のワイドドアで、屋上にクーラーの装置があるなど
この種の車両としては至ってノーマルなものです。
いや、横浜市のいすゞ+富士7Eは、1997年に突然変異的に登場したものなので
その点では異質なのですが。