茨城交通 日デKC-RM211GSN +西工+東特
全国各地に観光客相手の循環バスというものがあります。
しかし、成功例と失敗例は半々といったとこでしょうか?
専用車を用意するなど気合を入れたものの、結局数年で止めてしまい、車両はたらい回しされ続けるという
不運?な例もあります。茨城交通のこの車両もそんな一つ。
・茨城交通 日デKC-RM211GSN +西工+東特 2001年4月 茨城県笠間市
もともとは、水戸の観光用循環バス「水戸漫遊号」用として作られたもの。
茨城交通は路線車(日野RJ)転用の車両と、この新車を投入しました。
車体に梅が描かれているのはそのため。
しかし、数年で廃止となり、その後数度転用されて、現在は大洗の循環バス「海遊号」として使われています。
画像は、笠間市内の観光周遊バスとして使われていたときのもの。現在、この路線には日野ポンチョが導入されています。
ところで、この車両。西工架装の車両をベースに、東京特殊車体が二次架装したものだそうです。
とはいえ、途中で車高が高くなる点や上辺が弧を描く窓などの特徴は、鳥取市のループ麒麟獅子や、宮崎交通のシーガイア用など、東京特殊車体の他の「ジョイフルバス」に通じるものがあります(・・・どの程度、東特で改造したのやら)。このあたりの世代の車両で、東特の手がけた車両といえば、日野RJ/RR/CGが殆どですから、その点でも珍しいものでしょう。