南関東のバス事業者ではKC-の世代で中型車を大量導入した事業者がいくつかあります。
東武鉄道もその一つで、廃車が進む現在は、地方への移籍事例も見られます。
長野市周辺に路線を持つ長電バスには、日野のレインボー数種類が移籍しています。

・長電バス 日野KC-RJ1JJCK +日野車体 2011年2月 長野県長野市
これは、もっとも新しいワンステップ+ワイドドア+逆T字窓の車両。1997~8年に導入されたタイプです。
東武時代は左右のヘッドライトの間に「ワンステップバス」の行灯がついていましたが、これは撤去されています。
と、まあこれは解りやすいのですが、問題は次以降の例・・・。

・長電バス 日野KC-RJ1JJCA +日野車体 2011年2月 長野県須坂市
こちらも1997~8年に導入されタイプですが、低床+ワイドドア+2段窓の車両となっています。
さて、東武といえば1990年代に埼玉県の真ん中あたりから北の路線を子会社に委譲していきました。そのときに中型車を中心に車両の移管された例も多発しています。このタイプも例外ではなく数台が、朝日自動車に移籍しています。従って、この車両は東武から直接来たのか、それとも朝日を経由しているのかが気になるわけです。
今回取り上げる車両の中では最も登録番号が古い車両なのですが、そのあたりから朝日経由と個人的には推測します。真相はいかに。

・長電バス 日野KC-RJ1JJCA +日野車体 2011年2月 長野県長野市
そして、こちらは低床+前後折戸+2段窓の車両。1996~7年に導入されたタイプです。
東武のKC-RJでは最もメジャーなタイプですが、子会社に移管された車両も多く、
その移管先も朝日自動車と川越観光自動車の2社があります。
こうなると、お手上げ・・・。

・川中島バス 日野KC-RJ1JJCA +日野車体 2011年2月 長野県長野市
ちなみに、このタイプはお隣の川中島バスにも移籍しています。
登録番号から類推するに、長野での使用開始はこちらのほうが若干早いようですね。