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月末の雑感 ~夏草の線路/Napraforgo~
2011年 06月 30日
わが妄想電鉄「神奈電」も今般、3両の模型が完成し、漸く長い眠りから覚めたようです。そして、「架空の鉄道(※1)」という表現手段についてもまた、久しぶりに、あれやこれや、いろいろと考えていました。そのことをちょっと述べてみようかと思います。
架空の鉄道について、表現したいことは、皆バラバラであると思います。そんな中で、私が読んで面白いと思うもの、そして私が目指すもの、それは「そこにあたかも存在していることが感じられる作品」であります。 「リアル」というわけでも「ファンタジー」というわけでもありません。細かな設定でもありません。車両だけでもいいです。路線だけでもいいです。ちょっとした歴史だけでもいいです。とにかく、その鉄道が存在していると読者が感じられる作品です。 もう少し具体的に言えば、読者に想像の余地があるもの、ということでもありましょう。たとえば、車両を見て、その車両のある風景を想像できる作品。路線を見て、その周りに町があり人がいる風景を想像できる作品。そういったものです。 昭和50年代初頭のTMSで発表された「鯨川地方鉄道」(松井久明作)と「湘南交通」(会田充彦作)という作品があります。この私にとってバイブルである作品を読むたびに感じるのは、多くを語らずして、風景をありありと想像させてくれるということです。 もちろん、模型という具体的なものが用意されていることが前提にあるからかもしれません。しかし、文中の僅かな描写(鯨川は架空の土地ゆえに簡単な地図がありましたが、湘交に至っては路線図すらありません)で、鉄道と町が存在し、車両が走る姿を私はいつも想像できます。 私の個人的な体験ではありますが、未知の鉄道を本で知ったとき、どの本の写真も文章をそれほどの量ではありませんでした。しかし、その少ない言葉でも、わたしにその鉄道への興味を持たせ、いろいろな想像へと駆り立ててくれました。今でも、海外の何気ない一枚の写真、あるいはひとことの記述から、未知の鉄道路線への興味がわくことがあります。 翻って、架空の鉄道を扱うサイトを見ていて思うのは、作者本人は楽しいのだろうけど、読者の興味をひかないものが、あまりに多いということです(本当のことをいうと架空の鉄道に限った話ではないのですが)。 自分の中で好きなものであっても、それを人に紹介するのは、実は難しい。 人に気持ちを伝えるときに味わう、一般的な苦難は、インターネットのサイトであってもなんら変わらないのです。 読者の興味を引くものには、紙面や画面での表現が、執筆者・作者の豊富な知識・見識や経験に基づいていると感じます。簡単に言えば、センスがあるということです。※※ ただ、本物の鉄道に関するサイトなら、読者の興味を引かない、作者の自己完結であっても、そこから有用な情報だけを吸い上げるという実利的な使い方ができます。しかし架空の鉄道では、そのような使い方は、殆どの場合できない。だから、より表現する内容が求められるのかもしれません。 では、そのためには何をしたらいいのか? その方法として、リアルさを求める・・細かな考証と設定を行うという方向があったと思います。ですが、私はあえて否定します。 私は、某所の架鉄スレが盛んなとき、この方面での過激な発言をし、結果として「考証系架鉄」もしくは「レーゾンデートル系架鉄」という言い方もされました。たしかに、神奈川電鉄という存在のために歴史・地理面からアプローチをし、こと細かな設定そして発表をしたのは事実です。 しかし、その結果は、「そこにあたかも存在していること」を演出するという目標が無視され、設定を行うという方向だけがクローズアップされたように思います。結局は設定地獄という、自分の意図と違う明後日の方向に行ってしまったと、正直後悔している部分でもあります。なんとなく架鉄の語り場から身を引いたのは、それが理由かもしれません。 極めて、ありきたりなのですが、もっとたくさんの事実を知ることが大切なんだと、私は思っています。神奈川電鉄は、全国の地方私鉄をたずねあるく中で・・・それは目的とした地方私鉄だけではなく、JRの幹線鉄道やバス、あるいは沿線の町などといった様々な部分を通じて・・・自分が好きだと感じたものを再構築した結果でもあるのです。 地理や歴史からのアプローチというのも、それら地方鉄道史(地方交通史)や車両変遷史への興味の結果が、反映されているのに過ぎないのです(車両技術史という点ではお粗末なのですが)。 だから、多くのことを見てください、経験してください、と私は思うのです。 そうすれば、なにを伝えたいのか、見えてくるはずです。 ということで、今回のタイトルは、そんな風に地方の私鉄を訪ねはじめた高校生の頃によく聞いていた2つの歌から。 ♪夏草に埋もれた線路は低く陽炎ゆらして ♪七色にさざめく小さな風をはじくよ ああ、もう21年も前なのか・・・。 (※1)「架空鉄道」でもいいのですが、なんとなく、この言い回しには若干の嫌悪感があるので。 ※※2011.7.2 若干文章を修正しました。
by hiro_hrkz
| 2011-06-30 02:50
| 言いたい放題
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Comments(4)
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kana86
at 2011-06-30 23:37
x
私がまだ中学生の頃でしょうか、TMSのレイアウトコンペ出品作は、名称こそ「○○鉄道」とかいっちょまえの鉄道名を名乗っているのに、走らせる車輌は国鉄型オンリー(しかも特急、急行型ばかり)であることに憤慨したものです。ですから私は「架空の鉄道名を名乗るなら、車輌も架空(或いは納得のいく設定)であるべし」と思ったものです。
当時、それを概ね守っていたのは「東武電鉄」と「須津谷急行電鉄」位でした・・・
0
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hiro_hrkz at 2011-07-02 02:19
>>kana86さん
国鉄型が走る鉄道名のことは子供心に非常に疑問を持っていました。 私の場合、PM8号のケンタッキーコーヒーや、PM9号のスズキューを見たとき、はじめて納得したのをおぼえています。あとは、TMS1981年3月号の孤苦鉄(国鉄)信摂線ですね・・・あれは、緑電鉄という私鉄が別に組み込まれていたのが、世界を解りやすくしていました。 東武電鉄は、ある大手私鉄の車両だけで世界を構成するというのが新鮮でした。 いまおもえば、ペアーハンズの店主さんの大作ですね。
突然の訪問失礼します。
自分の名前を検索していたらここに辿り着きました(苦笑) 貴兄の名前は、ちょうどTMS定期購読を中止する頃拝見し、 Nゲージにも素敵なフリーランサーが現れたな~、と喜ばしく思っていたのでよく覚えています。 あの頃の自分は、半ばスケール物を作るのが面倒で、 自分の好きな電車のイメージを昇華させた(と言えば聞こえはいいですが)インチキばかりやっていました。 路線の設定も適当で、今考えれば地形的にも、線形的にもでたらめ極まりない物でしたが、 それでも神奈川に明るく、また考証系架鉄まで言われたらしい(笑)貴兄の記憶の中に鮮明に残っておられるのなら、 それは私の中にある、フリーランスに対する「想い」みたいなものが、同じ琴線で触れ合ったのだろうな、と感じています。 今も完全に模型から離れたわけではありませんが、工作は殆どしていない状態です。 それでも私の頭の中には、今も鎌倉八幡宮前の段葛を斜めに横切り、小町通の裏手に釣り掛けモーターを響かせながらゆっくりと入っていく、 アイボリーとブラウンの可愛らしい電車が走り回っているのです。
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hiro_hrkz at 2011-12-08 23:19
>>ある夢想家さん
はじめまして。コメントをいただき、大変光栄です。 もし、1979年8月と81年4月のTMSを見ていなければ、神奈電に15m級の電車は、走っていなかったと思っています。連接車という発想も無かったでしょう(・・・そして、DT13を履いていることも・・・)。 私は、今でもSHOKOの後をずっと追い続けているのだと思っています。 >今も鎌倉八幡宮前の段葛を斜めに横切り、小町通の裏手に釣り掛けモーターを響かせながら 鎌倉の町に行くたびに、どこをSHOKOの電車が走っているのだろう・・・と、ずっと考えていました。 25年来の謎が、少しだけ解けたような気がします。 ありがとうございました。 |