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イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_2139259.jpg
・ジャンクルタラン(Chankurutalan)にて。丘の上の建物はブルーモスク。 2011年7月

欧州の東、亜州の西。
トルコ共和国の最大の都市、イスタンブルへ行ってまいりました。
深い歴史のある古都・観光都市、そして欧州と中近東に跨るエネルギッシュな沸騰都市。
個人的に初のイスラム教圏への旅でもあり、とても刺激的でした。

旅の詳細は、いずれ本館か別館で記述しようと考えていますが、
まずは、このブログでイスタンブルの乗り物について、記していこうと思います。
とにかく、その種類が多く、乗り物マニアには堪らない街といえるでしょう。

今回は、イスタンブルとその近郊を結ぶ、トルコ共和国国有鉄道(TCDD:Türkiye Cumhuriyeti Devlet Demiryolları)の国電を取り上げます。
海に面した丘陵地帯に広がる街ということもあり、軌道系交通は人口約1300万人の割りには貧弱な状況です。
国鉄は、欧州側がシルケジ(Sirkeci)、アジア側がハイダルパシャ(Haydarpaşa)を起点とする1路線づつがあるだけですが、それぞれ近郊電車が15~30分間隔で走っています。
なお、架線電圧は交流25000V 50Hzです。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_21565357.jpg
この近郊電車の主力なのが、E14000形。前面2枚窓の鋼製車両で、
1976年からトルコ車両製造(TÜVASAŞ:Türkiye Vagon Sanayi A.Ş.)で製造されました。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_2281196.jpg
技術的にはフランスのアルストムの支援があったようで、電機品は同社やドイツのジーメンス、スイスのブラウンボベリなどが参加したコンソーシアムが担当しています。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_2219539.jpg
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_22212323.jpg
3両1ユニットで、片方の先頭車だけが電動車。つまり1M2Tとなっています。
通常、これを2編成つなげた6両で使われていますが、編成の向きはバラバラ。
このあたり方向が変わると編成を組めなくなってしまう日本と大きく異なる点です。
駆動方式は、ツリカケ式。電動車は屋上のほか、運転席直後や連結面に機器室が設けられています。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_22293459.jpg

窓配置などは、この前につくられたE8000形電車に準じており、車内はクロスシート・・と言えば聴こえはいいのですが、プラスチック製座席が並ぶ簡素なものです。つり革があるのが、アジア的?
なお、連結面に貫通路はありません。

一応空調装置らしきものはついているようなのですが、全然効いておらず、窓は全開。
そして扉も全開で、朝のラッシュ時などは、このように壮観?な状態となります。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_22365468.jpg
私は、欧州側のクムカプ(Kumkapi)~シルケジで乗ってみましたが、
揺れが激しく、一方で釣りかけサウンドは、載っているぶんにはあまり聴こえてきませんでした。

一方、近年投入されているのがこの車両。
イスタンブール トルコ国鉄の近郊電車_e0030537_2248965.jpg
E23000形は三井物産と韓国の現代ロテムが共同受注したもので、電装品や冷房装置は東芝製となっています。
(参考:http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2006/1188845_1496.html)
2010年に投入が開始され、徐々に勢力を拡大しているようです。
トングリスタイルですが、ライトの配置等は、それほどアクが強いわけでもありません。
屋根が深く、日本国鉄の24系寝台客車のような冷房機の配置がちょっと面白いところ。

現在、大成建設を中心とするJVが受注し建設中のボスポラス海峡トンネル(マルマライ計画)の完成に向けて、このタイプの車両は、更に投入されてゆくようです。

(2枚目) E14004 クムカプ~ジャンクルタラン
(4枚目) E14024 シルケジ
(5枚目) E14019 シルケジ
(7枚目) クムカプ~ジャンクルタラン
(8枚目) E23010 クムカプ~ジャンクルタラン いずれも2011年7月

※ 2011年8月16日修正
by hiro_hrkz | 2011-08-02 23:15 | 鉄道(海外) | Comments(4)
Commented by 12号線 at 2011-08-03 07:53 x
アジアとヨーロッパの狭間に行かれたのですね。古の都ならではの建造物も数多くありましたでしょう。
トルコと言えば日本との結びつきを知るところですが、かつてJASで活躍していたA300型機も彼の地で第二・第三の働きをしているとか。
レインボーカラーがまだ残っていたら、感動モノですねw
Commented by hiro_hrkz at 2011-08-04 02:46
>>12号線さん
街の風情は、さすがもと東ローマ帝国の都という感じでしたが、
交通網の混沌ぶり(とりわけバス)は、アジアの一部だなあ・・と感じました。
イスタンブルでは空港の中を眺める余裕があまりなかったのですが
国際線ターミナルから見えたのは、殆どがトルコ航空の機材だったのはちょっと面白みに欠けるなあ・・と思いました。
中古機材だと、やはり内装に元使用国の片鱗がありますね。
・・・TBCの広告つきの座席とかだったら(笑)。
Commented by wonderfulscarlet at 2011-08-06 13:10
こんにちは。
今回は昭和歌謡の題目にもなっている地だったのですね。一枚目の、様々な様式が混ざる住宅群の上にモスクがあるという風景がとても興味深いです。
車両も編成の向きがバラバラというのも面白いですね。もしかしたら当初は2本繋いだ際に動力車の位置がシメントリーになる様に運用して後に面倒になったとか、、、さすがにそれは考え過ぎかもしれませんね(汗)
レッドライン
Commented by hiro_hrkz at 2011-08-07 00:04
>>レッドラインさん
はい、まさに「飛んで~」きました(笑)。
でも、街の印象はどちらかというと70年代後半無国籍歌謡なら「異邦人」のほうが似合う感じです。

電車の向きに関しての考えは、日本のほうが特殊な感じがします。
オーストリア国鉄の主力、4020系電車も同じ1M2T構成ですが、向きはバラバラで、それが適宜連結されて走っていました。
都市の周辺では短絡線や三角線など複雑な線路配置が多々見られる欧州の考え方なのかな・・・とも思います。