
・ノスタルジックトラムの起点、タクシム広場。独立記念碑の周りにループ線が敷かれている。
1960年代に一旦消滅したイスタンブルの路面電車。
既に紹介したとおり、現在は新型トラムが欧州側を東西に結ぶ基幹交通として整備されていますが、
これらとは別に2つの路線があります。
そのひとつが、1990年に開業した欧州側新市街のタクシム(Taksim)広場とテュネル(Tünel=地下ケーブルカー)を結ぶ路線です。イスタンブルで最も著名な繁華街であるイスティクラル通り(İstiklal Caddesi=独立通り)に敷設され、車両は旧型車を用意。
観光用アトラクションの要素が強いものとなっています。
運営は、イスタンブール市営(iETT)です。


・(上から)
イスタンブール市営 223
イスタンブール市営 410 2011年7月 タクシム広場
所属する車両は電動車が3両(47、410、223)、付随車が3両(2、411、418)。
2を除き、市内電車の廃止後、市内アジア側のカドゥキョイにあった博物館で動態保存されていたものを、
転用したそうです。1920年代製の木造単車で、側面の窓は大きなものが三枚。
車内は転換クロスシートとなっています。
下回りに目を転ずれば、台車に電磁石のトラックブレーキがついているところは、さすが欧州の電車ですね。

車庫はタクシム広場の片隅に小さなものがあります。
ちょうどクラの中を見ると、付随車が2両ほど留置されていました。

・イスタンブール市営 411 2011年7月 タクシム広場
電動車と似たようなスタイルですが、全面がフラットであるところなどは
より玩具っぽい感じがしました。
さて、この電車に乗ってみました・・・・が、

ご覧のように上野のアメ横か渋谷のセンター街を思わせる人ごみの中を走るので、歩くほうが早いくらい。しかも単線で途中で交換するという状態では実用性ゼロ。あくまで観光用というわけです。
そして、子供たちが車両の後部によじ登り、まるで遊び道具・・・。

さて、タクシム広場がループ線なのに対し、もう一方の終点、チュネルは機回し線のある単線。レール間に柵が設けられていますが、
これはクルマの進入を防ぐためで、電車が入線するときだけで下がって地中に埋まります。
参考サイト:http://wowturkey.com/forum/viewtopic.php?t=3153&start=20