
・イスタンブルは、ボスポラス海峡に多数の連絡船が行きかう、水運の街。
イスタンブルの乗り物で印象に残るのは、
おそらく鉄軌道でもバスでもなく、多数の連絡船ではないかと思います。
欧州側とアジア側はボスポラス海峡で隔てられていますが、道路等は現在のところ街はずれにある吊り橋しかないため、メジャーな移動手段は船になるわけです。
イスタンブルでは海峡に面したあちこちに船着場があり、アジアと欧州の間を結んでいます。

・欧州側旧市街のエミノニュの渡船場
中央に見えるのはイスタンブルを代表するモスクのひとつスュレイマニエモスク
このように書くと、なにやら尾道や若松を思い起こさせますが、その規模たるや両者の比ではありません。
船舶は大きく、運航頻度は高め、所要時間もそれなり(約20分)です。
運航業者は数者あります

これは、トゥルヨル社(Turyol)の水上バス。
日本なら、東京・隅田川のそれがいちばん近いでしょうか?
いちばん目にすることが多い大きさではないかと思います。


こちらはトルコ海運社(Türkiye Denizcilik İşletmeleri AŞ)の連絡船。
一般の「船」という感じで、水上バスよりも大きな輸送力を持ちます。
欧州側旧市街のエミノニュとアジア側のカドゥキョイを結ぶ航路は、特にメジャーで
夕方には多数の通勤客(アジア側に住み、欧州側に通う人が多い)を載せて航行していました。

そして、もう一社。イスタンブル海上バス(İDO=İstanbul Deniz Otobüsleri A.Ş.) 社が運営するフェリー。
形は瀬戸内海航路などでよく見かける、短距離フェリーによくあるスタイルですが、その大きさは
日本国内のそれよりも二周りほど大きいものでした。欧州側旧市街のシルケジ駅前とアジア側のハレム・ガラジュの間などで運行しているようです。
これら、市民の足となっている各航路ですが、ボスポラス海峡トンネル(マルマライ計画)により鉄道が完成すると大きな影響を受けるのは必至と思われます。とくに航路と鉄道が完全に被るエミノニュ~ウスキュダルは消滅となるのか、はたまた香港のように生き残るのか・・・いずれにしても交通変革の日は近いのでしょう。