鹿児島市交通局 9500形9504、9700形9702
鹿児島市電は、1990年代前半はJR九州鹿児島車両所で車体を製造した車両を導入していましたが
後半になると、ごく一般的なアルナ工機製の車両となります。
JR九州製の車両は、ドアのガラスなど細部に凝った意匠も見られるのですが、アルナ製の車両は窓の数も減り、実用本位のさっぱりしたハコになったと感じます。
800形の機器流用車で直接制御車の9500形、機器類も含めての新造したVVVF制御車の9700形の2種類があります。
さて、これらの車両、登場時には、こんな塗装でした。
・鹿児島市交通局 9504 1999年8月 桜島桟橋通 ※
・鹿児島市交通局 9702 1999年8月 郡元
この世代の標準は前面はアズキ色、側面はモノトーンのグラデーションで窓周りが濃いグレーという組み合わせ。
一方、9700は水族館の開業を記念し前面は青に、側面も青系のグラデーションとなっていました。
こちらの塗装の組み合わせは、市営バスの「シティービューかごしま」に一脈通じるものがありますね。
赤系と青系、単なる色違いかと思っていたのですが、改めて見比べると、側面と前面のツナギ部分やバンパーなどあちこちが違っています。
なかなかスタイリッシュな塗装でしたが、撮影時(1999年)、すぐに広告電車になってしまったものも多く、後に広告解除となったものは、交通局標準の緑と黄色の塗りわけになってしまいました。
※ 2013年11月22日 画像を交換しました。