最近の移籍車市場で、ある意味、目玉商品となったのが、もと神奈川中央交通の貸切兼用車。
リクライニングシートにエアサスと、一般的に背もたれの低いひとり掛け座席を多様するなど短距離仕様の多い南関東の車両の中では、例外的なほどの高級仕様。一方、地方都市の事業者では、従来から乗車時間の比較的長い路線では、ハイバックシート+エアサスを投入した事業者も多く見られます。
従いまして、このタイプは、全国各地の事業者に引き取られてゆきました。
北海道でも数社で第2の使用例を見ることができます。
道南バスもその一つで、2種類のタイプが見られます。


・道南バス 三菱KC-MP717M +MBM 2011年10月 北海道室蘭市
上の画像はメトロ窓のタイプ。貸切兼用車して投入されたもので、水色のボディーに白と黄色がアクセントとして入る、いわゆるブルー&イエローの塗装だった車両です。2台ほどを見かけました。
一方、下は逆T字窓のタイプ。「スヌーピーバス」の増備車だったもので、車内の座席位置等に差が見られます。
いずれも、側面の行き先表の位置を変更しLED化した程度で、あまり大きな改造を受けていません。
南関東の都市仕様の路線車にハイバックーシートを取り付ける改造をした車両もある同社では、まさにうってつけの仕様でしょう。

・道南バス 三菱KC-MP317M +MBM 2011年10月 北海道室蘭市
さて、上記の2台をみたあとで、この車両を見ると、神奈中の一般的な新エアロスターも移籍しているんだなあ・・・と思ってしまいますが、屋上と側面に側面の行き先表示に注目。
こちらは、もと江ノ島電鉄の車両です。神奈中と異なり、側面の方向幕は大型であるため、位置を変えずにそのままLED化していますね。そのほか窓周りの黒塗装やライトまわりのグレー塗装など、細かい点が異なっており、先に移籍した、
もと関東バスのMP337Kに準じています。
とりあえず、1台を室蘭で確認しました。