今年の干支は壬辰。
そこで、辰(竜)にちなんだ路線の車両から一ネタを。


・関東鉄道竜ヶ崎線 キハ521 上:1996年8月 下:1994年5月 竜ヶ崎

・関東鉄道竜ヶ崎線 キハ522 1996年8月 竜ヶ崎
関東鉄道の短いほうの路線。竜ヶ崎線のキハ520形です。
1970年代後半に、大栄車両で車体新造した一連のシリーズで最初に登場した車両で、もとは国鉄キハ42000形42054(1937年日車製)と42017(1936年日車製)。
前者は江若鉄道キハ18→キハ5121、後車は長門鉄道キハ11→江若鉄道キハ19→キハ5122を経て、1970年に関東鉄道に入線しました。江若時代に中間車に付随車を挟む3両固定編成になっており、番号の変更もなくそのまま竜ヶ崎線で使用していましたが、直ぐに中間車がはずされ、1975年車体新造されています。近代的な車体に、菱枠台車のTR29という組み合わせは、ちょっと台湾っぽい感じですね。
前面の見つけは車体新造当時、既に前面貫通化等が行われていた、もと国鉄キハ42000(キハ07)のキハ600・610に準じたものになっています。常総線・鉾田線の車両が、もとの車体を生かしたのに対し、竜ヶ崎線は車体新造となったのは面白いところ。
一方で、車体の寸法についてみると、車体幅は最大で2720mmで、このあとに登場する国鉄キハ17系および20系の機関流用車に比べ狭いものとなっています。また全長も20mに満たない19553mm。
種車の台枠を流用しているのかどうか気になるところです。
竜ヶ崎線は、3っつの駅全てが棒線でホームも全て竜ヶ崎に向かって線路右側にあります。
従って、竜ヶ崎向きのキハ521の運転台は右側運転台になっています。
一方で、客用扉も欧州の路面電車の如く、片側だけでもいいはずですが、両側についています。
果たして、竜ヶ崎に向かって左側のドアが開いたことはあったのかどうか?・・・そもそもドアエンジンがついていたいのかどうかも気になりますが。
・2024.1.27 画像を更新しました。