韓国の首都・ソウルの地下鉄(市営地下鉄→ソウル地下鉄公社)は、当初より国有鉄道(鉄道庁)との相互乗り入れで開業し、車両も日本製の共通設計車が投入されました。これが、韓国の301系などといわれる地下鉄公社の1000番台車、国有鉄道の初抵抗にあたります。その後の増備、あるいは列車長の延伸に伴い、韓国国内で製造された車両が出てきます。
さて、韓国では電車は25年で廃車にするといういことが、長らく法令で決められていました。
このため、上記のように中間に新製車を挟んで列車長を伸ばすと、先頭車が先に車齢に達して廃車となってしまうわけです。そこで、とられたのが中間車を先頭車改造して、編成組成をやり直すということでした。

・ソウル地下鉄公社 1016 2002年12月 衿井 (금정・大韓民国京畿道軍浦市)
画像が、その例。
撮影したのは10年前ですが、既に地下鉄公社側では、オリジナルの日本国鉄301系に似た前面を持つ先頭車は廃車になり、このタイプを先頭とするものしか残っていませんでした。
当時、地下鉄公社の電車では標準的だった、西武6000系に似た前面を取り付けています。ちなみに、鉄道庁も同じような前面の電車を製造していますが、乗務員扉脇の三角窓がないなど、いろいろと差があります。
また、わかりにくいのですが、連結面側の窓の幅が扉間のそれよりも狭いタイプとなっています。
中間車の増備車で後年製造されたものは、このようになっていたようです。
屋上に目を転じれば、なぜか冷房機が前と後ろで異なっているのも気になりますね。
固定編成でありながら、前面にジャンパー栓等があるのも少々不思議に感じるところです。
・2021.9.19 画像を交換しました。