西日本でも58MCの数が減ってきたと感じるこのごろですが、それでも多数の車両を見ることができるのが熊本市。在熊4者のいずれもが導入していましたが、これら熊本の58MCの特徴といえば、中ドアの位置が通常よりも前寄りになっているものが多いこと。
他社よりひとまわり小さい軸距4.7~4.8mを投入していた熊本バスを除いて、例があります。
とりわけ、特徴的なのが三菱に架装した場合。

・九州産交バス 三菱U-MP218M +西工58MC 2010年5月 熊本県熊本市(熊本駅)

・熊本電気鉄道 三菱U-MP618M +西工58MC 2011年5月 熊本県熊本市(交通センター)
うち、2段窓を採用していたのが産交と電鉄。
58MCで中扉よりも後ろに5枚の窓が並ぶ例は、熊本以外では例を知りません。
かつてのBU05+川崎あたりを彷彿とさせます。

・熊本都市バス 三菱U-MP218M +西工58MC 2012年5月 熊本県熊本市(交通センター)
一方、逆T字窓を採用したのが市営バス。画像は熊本都市バスに移管後のものですが、特に大きな変化はありませんん。2段窓車ほどのインパクトはありませんが、中扉から後ろに同じサイズの逆T字窓が3っつ並ぶというのは、全メーカーを横断的に見ても、そうはありません。

・九州産交バス いすゞU-LV324M +西工58MC 2012年5月 熊本県熊本市(交通センター)

・熊本電気鉄道 いすゞU-LV224M +西工58MC 2012年5月 熊本県熊本市(交通センター)
参考に、産交と電鉄のいすゞ車の事例を。
こちらも前寄りなことは前寄りなのですが、三菱車ほど顕著ではありませんね。