中堅地方私鉄が好きだった理由は、出自のコトなる電車が繋がって走るというところにありました。
その風景として思い出すものに、琴電のラッシュアワーや、地鉄の10020と14750の編成と共に、昇圧前の豊橋鉄道渥美線があります。冷房車の1900も、あちこちから部品を掻き集めて作った電車で、面白いものでしたが、そこに朝夕ラッシュ時を中心に増結される車輌がバラバラで、面白かったものです。
しかし、この種の鉄道によくある話しで、下回りは共通化が進んでいました。
琴電は阪神881や京急230の部品で統一を進めましたが、ここ豊橋は旧型国電の部品を
大量に使っていました。
モ1811は、もと長野電鉄のモハ1101で1961年日本車輌で車体新造したものです。
日車標準型に一脈通じるデザインの車体には少々不釣合いな、下回りのDT12が目に付きます。
余談ですが、ここにヒントを得て、神奈電ではGMのDT16やTR23を履いた車輌を登場させました。それはバラエティーの乏しいNの私鉄電車用旧型台車を、少しでも多くしようとした結果でもあります。

・豊橋鉄道渥美線 モ1811 1996年8月 高師
昔、大垣夜行によく乗っていたのは、岐阜、豊橋、大井川があった為。
今は乗ることもなくなりました。
※2017.9.10 画像を交換しました。