京都交通は、比較的遅くまでモノコックボディーのバスが残存していたほうだと思います。
最後まで見られたのは、いずれも日野車体を架装したRD/RE/RVといった面々でした。
このうち、今回はREを。
・京都交通 日野K-RE101P +日野車体 1998年10月 京都府亀岡市
京都交通のREは、車体は前後折戸で、型式末尾のPが示すようにエアサスでした。
画像の車両は、サブエンジンクーラーつき、座席もハイバックシートと上級志向で、当時、非電化で旧型客車なんぞが走っていた国鉄山陰本線の普通はおろか、急行に伍するサービスを提供していたことがわかります。
その中でも特徴的なのは、前面の方向幕まわり・・・といって、製造当初からではなく、後年の改造でありますが、ここにレインボーRJ?のパーツを移植したなんて例は、全国広しといえども、おそらくここくらいではないかと思います。
この車両は1981年式、塗装も後年の簡略化されたタイプに改められていました。
・京都交通 日野K-RE101P +日野車体 1998年10月 京都府亀岡市
一方、こちらは方向幕が小さいオリジナルのままだったほう。
座席はローバックタイプであり、しかも非冷房と、あからさまに仕様に差がついています。
屋上にスピーカーもあり、こちらはローカル用だったのでしょう。塗装も複雑なタイプのままでした。
今思えば、もうちょっときちんとした写真を撮っておきたかったものです。