京王井の頭線の3000系のうち1975年以降に製造された14編成70両は、前面形状の変更などを含む更新工事を受けて引き続き同線で使われていましたが、これも20m級車の1000系に置き換えることとなりました。
18m級ステンレス車の出物なので、どこに行くのか?と注目していましが、結局のところ軽量車体となった1983・1987年製造の10編成が3両に短縮の上で伊予鉄道に譲渡されるのみでした。どうも、京王3000系の譲渡は出だしは良かったものの、その後は情勢が変化して譲渡数が伸びなかった印象があります。
譲渡にあたり、VVVFインバータ制御による1M2T編成となったのが特徴。
界磁チョッパー車を1500→600Vに降圧改造して、しかも1両を電装しなくてはならないのなら、これが最適解だったのでしょう。路面電車で既に多数のVVVFインバータ制御車を保有していたことも背景にあると思います。
・伊予鉄道 クハ3506(上) クハ3508 2013年4月 山西~西衣山
京王3000系といえば、7色の前面で知られますが、伊予鉄道ではアイボリーに統一されています。
ただし、クハ3508-モハ3108-クハ3308は、2012年3月から伊予鉄125周年記念の「だんだん125」として特別の外装となっています。この車両、1年経った2013年から、ドアの部分の意匠を変えたのですが、あまり話題になっておらず・・・。
http://www.iyotetsu.co.jp/125th/dandan125/design.html