北陸鉄道のバス部門は、時代が平成になると同時に分社を進めていきましたが、
そのうち県西部の加賀温泉郷に路線があるのが加賀温泉バスです。
以前、
もと成田空港交通のMPを取りあげたことがありますが、ここは北鉄分社の中でも大型車の移籍車が集中していたのが特徴でした・・・今では金沢市内でも見ますが。
その中から、今回はブルーリボンを2つほど。

・加賀温泉バス 日野P-HT233BA +日野車体 1999年6月 加賀温泉駅(石川県加賀市)
前中引戸のこの車両は、もと名古屋市交通局の車両。側面の方向幕を中扉の後ろに移設しています。
1985~1986年式で、合計6台が在籍していました。
近年、多数の移籍例がある同市交の車両ですが、それよりも前になると、この6台の他は
名阪近鉄バス)など、ほんの数例しかありません。

・加賀温泉バス 日野P-HT233BA +日野車体 1999年6月 加賀温泉駅(石川県加賀市)
一方、こちらは運転席~非常口の間の窓が等幅で6枚という特徴からわかるように
もと大阪市交通局の車両。上の名市交に対して、1台だけの存在でした
(北鉄グループ全体では同時期にP-RT223AAが七尾バスに移籍)。
前面の方向幕が小さくなっていますが、側面も同種の改造をされていました。
このように当時は大型車で温泉郷への客を運んでいたのですが
2007年度限りで加賀市の補助金がなくなったこともあり、路線を大幅に廃止。
車両の配置もだいぶ少なくなってしまったようです。