頸城自動車グループは、富士重工架装の車両を大量に導入していましたが、
一般路線車は、排出ガス規制がU-までは大型車・9m大型車が主体だったのに対し、
KC-では中型車が中心となり、それも頸城本体での導入数はほんの僅かになるなど、大きな落差があります。
その中で、KC-でも大型・9m大型を中心に増備した唯一の事業者が、糸魚川バスです。

・糸魚川バス いすゞKC-LV380L +富士7E 2011年4月 新潟県糸魚川市
通常の大型車のLVは、1996~1999年に合計6台を導入しました。
いずれも軸距4.8m車。頸城グループの
U-LVは軸距4.67m車(ショートオーバーハング)なので、その流れの上にある仕様ですね。
前後折戸で、側面に方向幕はなくサボをを使用する点、
あるいは冷房は富士重工で、車内の座席はビニール張りであるのも同じです。


・糸魚川バス いすゞKC-LT333J +富士7E 2011年4月 糸魚川駅前(新潟県糸魚川市)
一方、9m大型のLTは3台を同じ時期に導入しています。
U-LT+7Eは、頸城グループ全体で30台(※)を導入しており、これは三重交通の43台に次ぐ大所帯でした。
これが、KC-LT+7Eとなると、全国の総計でも40台程度であり、一気に勢力が縮小したことがわかります。
仕様の点では、U-LTあるいは上のKC-LVと大した差はないようです。

・糸魚川バス いすゞU-LT332J +富士7E 2011年4月 糸魚川駅前(新潟県糸魚川市)
なお、頸城では一般的なU-LTも在籍しています。
参考に1枚ほど。
※2016.2.14 台数を訂正しました。