最近は変わってきましたが、15年以上前の京都バスは、その殆どを占める大型路線車が日デと日野であるのに対し、北部山間用の9m大型車はいすゞで統一という構成になっていました。
このいすゞの9m大型車・・・つまりLTは、京都駅~京都市中心部には出てこない上、本数が少ない系統に投入されているため、ちょっと捕まえにくい存在ですね。
富士7Eを架装するのは、U-LTが5台、KC-LTが6台の合計11台。しかし、その約半数のU-LT2台とKC-LT3台は、京都市の施設への輸送が専門のトップドア車で、通常の路線用は6台でした。

・京都バス いすゞU-LT332J +富士7E 2008年8月 京都市左京区
京都バスの7Eというと、大型車は黒サッシの逆T字窓を備えた前後扉のエアサスが標準の仕様ですが、U-LTは5Eの頃と変わらない銀サッシの2段窓。サスペンションもリーフサスという廉価?仕様となっています。
前頭部に自由乗降区間用でメロディーを流すスピーカーがついてますね。


・京都バス いすゞKC-LT333J +富士7E 2013年9月 北大路駅附近(京都市北区)
これがKC-LTになると、2段窓のまま黒サッシになりますが、
リーフサスであるなどあまり仕様が変わってません。
細かなところでは、側面の広告枠が大きくなって、社紋の位置がずれるといのもありますが。
ところで、通常KC-LTに富士7Eを架装すると、右側面の後輪より後ろは、
裾はバンパーと同じ高さに切りそろえられています。
が、上の画像のように、この路線バス用KC-LTは、裾が長く非常口の後ろ・・・つまりエンジン部分の開口部のところでバンパーの高さまで斜めに切りあがる形状になっています。
同じ京都バスのKC-LTでも、トップドア車は通常の形状となっていまして、全くもって謎。