熊本市に乗り入れる事業者の中で、主に南東方向に路線を持つのがオレンジ色の熊本バス。
ここは、自社発注の車両では富士重工とは縁がありませんでしたが、移籍車で3メーカーへの架装例を揃えることになりました。今回は、その各種を取り上げたいと思います。

・熊本バス 日デP-RM81G +富士6E 2014年7月 交通センター(熊本市中央区)
熊本バスに富士重工の路線車が登場するのは2007年春のこと。
この年、熊本市交通局から路線移管を受け車両を増やしたのですが、路線環境の関係から中型車ばかり4台となりました。これが、とんでもない車両ばかり(
例)で話題になったのですが、2台は丁度、福岡県内の路線を大幅に削減した昭和自動車から購入し、そのうちの片方が富士6E架装のP-RMでした。実に17年目での移籍だったので(・・・最近は、このくらいの車齢での移籍例も増えてますが)、ツナギで終わると予想していたのですが、2014年7月でも、現役で使用されています。
続いて、同社が購入したのは、千葉県は阪東自動車の車両。
阪東の富士7Eといえば、すべて日野への架装例ですから、ここに来たのも当然HTとなります。

・熊本バス 日野U-HT2MMAA +富士7E 2010年5月 熊本駅前

・熊本バス 日野U-HT2MMAA +富士7E 2012年5月 交通センター
片方は、熊本バスの全身、熊延鉄道の記念外装となっているため、熊本バスオリジナルカラーの外装なのは1台だけ。扉脇の柱部分も白くなっているのは、今回紹介する中で唯一の事例です。
ほぼ同じ頃には、京浜急行からLVも移籍してきました。

・熊本バス いすゞU-LV324L +富士7E 2014年7月 交通センター

・熊本バス いすゞU-LV324L +富士7E 2008年7月 交通センター
断続的にU-LV~KC-LVが3台が移籍しています。
いずれも逆T字窓・前中引き戸のワンステップ車。
各車仕様が異なっており、上の車両は通常バンパーなのに対し、下は下半分が切り掛けているタイプ。
また、バンパーが塗り分けられています。

・熊本バス 日デU-JP211NTN +富士8E 2008年7月 熊本県熊本市
また、こんな車両も移籍しています。
もと京王帝都電鉄のU-JPです。
バンパーが塗り分けられているのは、これも同じ。
このときはこの1台こっきりでしたが、最近は2世代あとのKL-JP+西工が大量に購入されています。

・熊本バス いすゞKC-LV380L +富士7E 2010年5月 交通センター
その後、大型車は再び神奈川県勢・・・今度は相模鉄道から、やはりLVが移籍してきました。
ここに来て車台はKC-になりますが、一方で、窓枠がオーソドックスな銀色の2段窓なのはこれが最初で、イメージがまた違って見えてきます。
前扉直後の窓2枚を入れ替えて、方向幕が扉間の中央に来るように改造されています。

・熊本バス いすゞKC-LV380N +富士7E 2014年7月 交通センター
そして、こちらは、もと江ノ島電鉄のKC-LV。同社のKC-LV+7Eは戸塚近辺などで使われていた軸距5.8mのものが知られていますが、こちらは藤沢に1台だけ配置されていた軸距5.3mのタイプです。
ところで、熊本バスの路線は交通センターを発着していますが、中ノ瀬車庫など比較的短距離の路線は別として、砥用など所要時間がかかる路線も多く(最長は馬見原の約2時間20分か?)、一度出て行ったらなかなか戻ってこないことが何度もあります。これも撮るのに、苦節〇年・・・。

・熊本バス 日デKC-RM211GSN +富士8E 2014年7月 交通センター
これも神奈川県勢ですが、車種はガラリと変わって、日デのKC-RMに。
川崎市交通局から移籍しました。5台ほど在籍している模様です。
いまのところ、この車両を最後に富士架装車の移籍は止まっています。