井笠鉄道 いすゞK-ECM430・K-EDM430 +川重
特徴ある9m大型車を保有する事業者がいろいろと存在した中国地方。
しかし、その中でも突出して9m大型車の印象が強かったのが、一昨年廃業した井笠鉄道ではないかと思います。車種は、その殆どがいすゞでしたが 車体は川重と富士の両方が架装されていました。今回とりあげるのは、川重のモノコックボディー車です。

・井笠鉄道 いすゞK-ECM430 +川重 1992年3月 笠岡駅前(岡山県笠岡市)

・井笠鉄道 いすゞK-EDM430 +川重 1998年9月 福山駅前(広島県福山市)
上が1980年度導入のK-ECM430、下が1983年度導入のK-EDM430で、全国的に見ても比較的遅くまで残っていたこともあり、この車種としてはマニアにも着目されていたのではないかと思います。
トルコンATを装備しており、前面のエンブレムにもそれが記されている点が目立っていました。
ECMとEDMでエンジンが6BD1と6BF1と異なるのは当然ですが、ほかにも前面方向幕の上部が屋根に突き出るか否か、あるいは中扉と戸袋窓の天地寸法などに差が見られます。
側面方向幕も大型ですが、その下が板金だけで窓が無いのは少々珍しいかもしれませんね。