2000年代初頭に、各地で採用が相次いだ中型幅で全長10.5m級のノンステップバス。
東京近辺の事業者には大量に採用したところが幾つかありますが、置き換え対象となり廃車が進んでいます。これらは他事業者への移籍例が相次いでおり、沖縄県の事業者にも日野HRの10.5m車が移籍しました。


・那覇バス 日野KL-HR1JNEE +日野車体 2014年11月 上:県庁北口交差点(沖縄県那覇市)
下:開南( 同 )



・琉球バス交通 日野KL-HR1JNEE +日野車体 2014年11月 那覇バスターミナル
既に、貸切用途での移籍例は存在していましたが、路線用では初。
那覇バスは1台(沖縄200か992)、琉球バス交通は3台(沖縄200か994~996)を確認しています。
前者は那覇市内線の5番(三重城~国際通り~識名~新川営業所)で、後者は89番(那覇BT~小禄~国道331号線~糸満BT)で使用されています。
この年代になると各事業者間の仕様差が少ないので判りにくいのですが、これらは皆もとは京急バスの車両。車内は窓にカーテンを取り付け、座席を交換していますが、中扉は生かされています。埋める改造も過去の話になりました。
一方、同じHRでも全長9m級の中型サイズの車輌は、
今年3月に取り上げたように東急バスから貸切タイプの前面を持つ車両が移籍しています。このたび、さらにもう1台を確認しました。

・那覇バス 日野KK-HR1JKEE +日野車体 2014年11月 那覇空港
那覇空港とその周辺のレンタカー屋の送迎は各社自前の自家用車を使っていたのですが、そのうちの一社が一部を那覇バスに委託するようになりました。そして何台かが新たに投入されたうちの1台がこの車両です・・・が、側面の窓配置から解るように、もと東急の車両ではありません。
しからば、どこから来たのか?ということになります。
仕様の面では、窓は岐阜羽島バスの車両(もと自家用)とそっくりですが、屋上はベツモノ・・・真相は如何に? ※2016.2.3追記 少なくとも岐阜の個体ではなく、自家用の可能性が高いとのこと。