富山地方鉄道のバスから、今回は平成元年排ガス規制(U-)の富士7E架装車の話を幾つか。
地鉄といえば、日野に富士重工架装の車両を導入していたことで知られています。
富士重工架装車には、オーソドックスな日デへの架装例もありました。
しかし、この時期の地鉄の路線バスは、地元、呉羽の車体を架装する三菱車が主力で、
日野U-HTは1991年度導入が6台、1992年度と1994年度導入が2台づつの計10台、
日デU-UAに至っては1992年度と1995年度の1台づつ計2台しかありません。
自社発注ではP-の7E架装車は存在せず、
KC-では日野・日デともに1台づつの導入なので、
トータルでも14台。これはイメージよりだいぶ少ない数ではないかと思います。
なお、三菱U-MPは26台ほどを導入しているようです。

・富山地方鉄道 日デU-UA440HSN +富士7E 2009年8月 富山駅前
日デの2台は、共に八尾営業所の所属。
前後引戸の2段窓は、この頃の地鉄の標準的な仕様です。
軸距4.72mの短尺が選ばれています。

・富山地方鉄道 日野U-HT2MMAA +富士7E 2011年4月 富山駅前

・富山地方鉄道 日野U-HT2MMAA +富士7E 2011年4月 高岡駅前(富山県高岡市)

・富山地方鉄道 日野U-HT2MMAA +富士7E 2009年8月 富山駅前
一方、日野は西部営業所の所属。
仕様はほぼ日デと同じですが、軸距は5.20mの中間尺が選ばれています
(余談ですが、U-MPは短尺が大半であるものの、2台ほど中間尺が存在する)。
富士5Eでは様々な仕様が見られたのは対照的に、7Eは統一されたものとなっていますね。
一部の車両は、俗に「逆都営カラー」などと言われる新塗装に変更されました。