栃木県南部にある小山市。新幹線が停車し鉄道の結節点として知られていますが、
一方で市内交通は両毛諸都市の御多聞に漏れず、1990年代に路線バスは一部を残して壊滅しました。その後、2006年になって、コミュニティバス「おーバス」の運行がはじまり、現在は地元の貸切事業者数者が受託しています。
おーバスは殆どがワゴン車から日野ポンチョといった小型車で運行されていますが、その中で数少ない中型路線車がこちら。大山タクシーが保有する三菱MJ9mノンステップ車です。

・大山タクシー 三菱KK-MJ26HF改 +MBM 2015年2月 小山駅東口附近(栃木県小山市)
もともとは、「おーバス」とは別に、2012年に自主的に運行を開始した桑東部団地・学校循環路線バスに投入したものでしたが(
公式サイト)、後に「おーバス」用に転用され現在に至ります。駅東口~高岳方面への路線で使用されていました。
投入時期からして解るように移籍車。さて出所はどこなのだろう・・・と頭をひねったところ、思い浮かんだのが
和歌山県新宮市保有・熊野交通運行の「やましろ号」。2001年に開設された新宮駅と地域の広域病院を結ぶ路線には、市内在住の山城氏の寄付で購入したMJ9m車が投入されました。これが2012年に代替で廃車になっているのですが、確認したところ仕様は一致しております。
この種の車両が移籍されると、難題ですね・・・。