札幌の市営バスが無くなってから、早いもので11年が経過しようとしています。
大規模な公営バスの廃止であり、その後もいろいろな話題・事件があったように思います。
さて、規模縮小を前提に、札幌市交通局が民間事業者へ路線の移管を始めたのは2000年4月のこと。
このとき、車両も各社に結構な数が移譲されました。
その多くは、車齢14~15年程度のもの。当時、全国的に移籍車は車齢10~12年程度のものが普通でしたから、事情が事情とはいえ、ちょっと高めの印象がありました。

・北海道中央バス いすゞP-LV214N +川重 2000年5月 新札幌駅
画像は、中央バスが譲り受けたいすゞキュービックLV。中央バスの自社発注にも、この型式はありますが、側面方向幕の大きさが異なります。なにより、新塗装となったのが目新しい感じでしたが、年増の厚化粧感も否めず・・・。
中央バスは、このときの移管路線数が多く、移譲車両も一勢力となっていました。当時、これで車齢に偏りが生じ、近い将来、車両の置き換えで難儀するんじゃないか・・・と感じていましたが、まさか移籍車両を大量に導入することになるとは、思いもしませんでした。
なお、JR北海道には、このときは2台だけが移譲。一方、じょうてつにはそれなりの数が移譲されましたが、塗装の変更も簡易的なもので「つなぎ」として使っただけで、すぐに西武バスを中心とする移籍車で代替されて無くなりました。