富士重工3Eを架装したバスは、九州の事業者でもそれなりに見ることができました。
比較的遅くまで残っていた事業者も多かったと感じます。
・佐賀市交通局 日デK-U31K +富士3E 1999年8月 佐賀県佐賀市
佐賀市交通局もその一つ。同局オリジナルの日デの大型は比較的少なかったと思いますが、この年(1982年度)はまとまった台数が投入されたようで、富士と西工の両方の架装例が存在していました。この後、同局が導入した富士架装車は、移籍車を除けば、トップドアで5Bもしくは7Bを架装したものが何台か入った程度となります。
1982年6月製と富士3Eでは最末期のものになります。軸距は4.76mの短尺車。大型方向幕を前面・側面共に装備し、後部方向幕も省略していません。
この時期でも中扉がワイドドアとなっているのが九州らしいところで、富士3Eでは他に大分バスや
九州産交でも採用例がありますが、九州以外では日立電鉄程度しか思い浮かびません。
クリーム色と茶色系2色の塗り分けに一部は水色と、若干不思議な組合わせの塗装ですが、翌年以降は
新塗装となっています。