銚子電鉄のデハ501といえば、小型電車として模型にも恵まれているため、
この種の車両としては知名度があるほうだと思います。
1947年日本鉄道自動車製で、もと近江鉄道クハ23→上田丸子電鉄丸子線モハ2321。
日鉄自の小型電車シリーズの一つであるこの車両の車歴は、
だいぶ前・・鉄コレ第一弾が発売されたころにまとめていたので、リンクするに留めておきます。


・銚子電気鉄道 デハ501 上:1994年7月 笠上黒生 下:1990年8月 仲ノ町
既に、デハ801が入って失職状態になっており、撮り辛いところに置かれていました。したがって、あんまりいいアングルで撮影していないのが残念なところ。そんな「失業車」でしたが、某工務店傘下になると新塗装になりました。下の写真はその直後で、未だ腰板に金色の縁取りやらロゴがない状態です。
それにしても長さ10990×幅2600mmの小さな車体に4個モーター、間接自動制御というのは、なかなか贅沢な仕様といいますか。ブレーキ(SME?)や抵抗器、あるいはMGやCPといった補機類とあわせて搭載できたものだと思います。
台車はNT-28。主電動機は芝浦SE-131-Eで出力45kw。
丸子線オリジナルの丸子鉄道デ201~202→上田モハ3151~3152がウェスティングハウス製造のW.H.546.8 出力48.7kwを4台搭載しているので、これに倣った仕様なのかもしれません。最も、同車は15m級車ですが。
主制御器も電空カム軸式のPC-3-Aを搭載しています。
上田の電車として見ても、電空カム軸式の制御器を搭載したのは、これが最初だったはず(電動カム軸式はもと総武鉄道のモハ1001→モハ5361がありますが)。のちに上記のモハ3151~3152と、それに先行して作られたモハ3131~3132も電空カム軸式になりモハ3351~3352、3331~3332になっています。