千葉海浜交通 日野P-HT236BA・U-HT2MPAA +日野車体
千葉県というと、とにかく路線バスを運行する事業者が多い!という印象を持つ方も多いかと思います。
その理由の一つに、1970年代に京成電鉄が諸般の事情で、系列の事業者を複数設立したことがあげられます。このうち、千葉市周辺で大規模開発された住宅団地の輸送を目的に設立されたのが、千葉海浜交通(1973年設立)と千葉内陸バス(1975年設立)です。似たような会社名ですが、なぜ片方は「交通」で片方は「バス」となったのかは謎。
海浜交通・内陸バス共に団地からの大量輸送に備えて日野の長尺車を導入しました。
但し、内陸バスが前後扉なのに対し、海浜交通は3扉となったのが大きな差でした。これは駅前広場の整備具合や平均乗車距離などを勘案した結果だと推測します。

・千葉海浜交通 日野P-HT236BA +日野車体 1997年9月 稲毛海岸駅(千葉市美浜区)


・千葉海浜交通 日野U-HT2MPAA +日野車体 1997年2月 稲毛海岸駅(千葉市美浜区)
今回とりあげたのは、海浜交通のブルーリボン。P-HT236の初期車と、U-HT2種類です。
いずれも、側面の方向が前後2か所についているのが特徴。これは、同じ京成系列で3扉車を揃えていたオリエンタルランド交通と同じですが、その理由がなんであったのかは忘れました・・・複数の運賃収受方式への対応だったのか、はたまた多客対策だったのか。なお、その幅が標準のものに比べて若干狭いですね。
P-HTは2段窓を採用していましたが、U-HTになると逆T字窓になります。しかしこれは長くは続かず、再び2段窓に戻り、このままKC-まで続くことになります。おなじ2段窓であっても、P-HTは窓回りが白なのに対し、U-HTは黒なので、随分と印象が異なりますね。
それにしても逆T字窓を採用した車両は、中・後扉間の窓がなんともせせこましいなあ・・・と感じるところです。同じ3扉でも奈良交通は、この部分に逆T字窓が一組だけですね。