高槻市交通部 いすゞU-LV218M +西工58MC
関西地方に幾つか存在した中小都市の公営交通のうち、現在も残っているのが大阪府の高槻市営バス。
戦後、公営交通の新規設立が一種のブームとなっていた最中の1954年、民間の日の出バスを阪急の仲介で買収し成立したものです。お隣りの茨木市が市営バスを目論んだものの、市内を走る茨木バスを(時期は10年遅いですが)近鉄に買収されたのとは対照的ですね。
・高槻市交通部 いすゞU-LV218M +西工58MC 2000年6月 高槻駅附近
さて、高槻市営のバスは、日本全国の事業者に大量に移籍した西工96MCもしくは新エアロスターのワンステップ車(
例1、
例2、
例3、
例4、
例5)などKC-以降の車両は積極的にバリアフリー対策を進めましたが、それ以前の車両は、前後扉・ツーステの58MCの天下でした。
一見、なんの変哲もありませんが、高出力エンジンを積んでいる点が少々特徴的なところです。また、エアサス車ですが、これは、いすゞ+58MCでは最後の導入となった1995年のみであるとのこと。
58MC架装の車両は、路線バスとして移籍した事例はなく、たまに教習車になった例がいくらかあった程度でした。
この画像は、京都から神戸に移動する際に「高槻の市バスって見たことがないなあ」と、ふと思って、新快速2本分の待ち時間で撮影したもの。しかし、高槻駅周辺はバスが実に撮り辛く、こんな程度となりました。
車種構成も(関西の中小公営すべてに共通しますが)、個人的な追及対象が存在しないことから、再度撮影する機会が殆ど無いまま現在に至っています。