
伊予鉄道高浜線は、地方都市の私鉄鉄道線では数少ない複線の路線。
今回は、その中ほどに位置する山西駅を取り上げたいと思います。

高浜線の駅のうち、当駅と衣山、港山の3駅が島式ですが、いずれも、そのホームの端・・・つまり上下線間に駅舎・改札があるのが特徴です。この中で、山西駅だけ駅舎が2階建てとなっています。
最も、1985年に撮影された写真(大阪産業大学鉄道研究部「いこま」19号に掲載のもの)を見ると平屋なので、その後の改築となります。これは、駅の近くに私立中学・高校があり乗降客が多いことも関係しているのかもしれません。
バリアフリー対策でスロープが設けられていますが、これは、その横の通路と共に、先にある踏切に繋がっています。

続くプラットホームは旧レールの骨組みにスレートを載せたありふれたタイプ。
ただし、上屋はホーム全体を覆っています。
そして、このホームの先端には・・・



現在は使われていない、もう一つの改札口が設けられています。
詳細はわかりませんが、こちらのほうが先述の私立学校に近いことから、
ラッシュ時等に使われていたものかもしれません。


駅前には商店があり、また自転車が大量に置かれているところから、高浜線沿線には大都市圏のような郊外電車という文化があるのだと感じます。一方で、駅の広告看板が殆ど埋っていないのは、いまや東京都市圏の一部を除いては共通のこととはいえ寂しいところ。こういうところにあるのが、医療関係というのも、全国的に似た傾向であるように感じます。
・いずれも2013年4月 撮影