西肥自動車 三菱ふそうKC-MP617M +富士7E
全国のバス事業者を見ていると、何故ポツンと1台~数台だけ突然変異のように入った車両が存在する例が見られます。かつては、ある時だけ車体メーカーだけが違ったということも多かったと思います。


・西肥自動車 三菱ふそうKC-MP617M +富士7E (上)2002年8月 (下)2013年5月 長崎県佐世保市
長崎県北部に路線を拡げる西肥バスは、富士重工のバスを比較的よく見る事業者ですがその車台は殆どが日デです。しかし、ただでさえ事例の少ない三菱ふそうへの架装例を、この組み合わせが最後となる1996年度になって1台だけ導入しました。西肥のふそう大型路線車は西工の架装例が多く、このときだけ何故この選択となったのは知る由もありません。ともあれ、バスマニアには注目される1台となりました。
仕様は当時の同社で一般的だった前中折戸+黒サッシの2段窓。サスペンションはエアサスです。
その点では、同時期に導入した日デ+7Eと特に差はありません。
上は2002年、下は2013年の撮影ですが、その間に行き先表示が方向幕からLEDになり、前面の種別表示受けと広告枠(・・佐世保ではおなじみの百貨店、玉屋のものが刺さってますね)が撤去されています。そのほか、社名の文字や車外スピーカーなどが変化していることがわかります。
それにしてもピカピカですね。
外板を剥がして徹底的に補修する西肥バスの技術が表れていると思います。