首都圏で3扉のバスを使用していた事業者といえば、その発祥であり現在も1台を保有している関東バスが有名ですが、かつては京王帝都電鉄も大々的に採用していた事業者の一つでした。しかも関東バスが軸距4.7~5.3mなのに対し、京王は軸距5.5m以上の長尺車が中心で、扉の開け方も中扉を常用するなど、営業エリアが一部で被る関東バスとは対照的な存在でした。
しかし、特別区などで採用されていた3扉車は他者なみの前中扉の中間尺車に代わり、P-以降では三多摩の一部でのみ導入を継続。1990年に聖蹟桜ヶ丘を中心に展開する多摩営業所に配置されたエアロスターをもって打ち切りとなりました。
・京王電鉄 三菱ふそうP-MP218P +三菱 1998年7月 南大沢駅(東京都八王子市)
・京王電鉄バス 三菱ふそうP-MP218P +三菱 2003年7月 東京都多摩市
上の2台は、いずれも1989年式。2枚の画像の間でバス部門が分社されたため社名が異なています。
サッシの色が銀色になり、また電子式ATを搭載しています。そのあたりは当時の京王の標準的な仕様ですね。
登場したときは、まだ黄色に朱色の旧塗装でした。
末期は後扉は通常締切りとなっており、ただの中乗り前降りとなっていました。