沖縄バス 三菱ふそうMP117M+三菱、K-MP118M +呉羽
沖縄バスの730車は、ふそうなのでMP117。
その多くは、現在も1台が保存目的で残されている沖22か1064と同じ呉羽製の車体を架装していましたが、一部は、三菱名古屋製のいわゆる「ブルドック」を架装していました。

・沖縄バス 三菱ふそうMP117M +三菱 2000年2月 那覇バスターミナル
呉羽はMP117K、三菱はMP117Mと長さは異なっていましたが、その他の仕様は両者で変わりません。
沖縄らしくサブエンジン式のエアコンを搭載。前面の方向幕の小さいものでした。
両者を並べると、旧世代の車体である呉羽製に対して、やはりブルドックは新しいバスという感じがします。
ところが、これら三菱製ボディーの車両も、のちにその特徴である前面下部を呉羽に準じたものに改造されています。マニアの中では前面グリルの腐食対策などと囁かれてますが、真相はいかに。
この改造前の写真は、あまり出てこないですね。いまでは信じられませんが、かつては730の余波で「沖縄はバスが新しくて種類も同じで・・・」といわれていた時代もあったようです。

・左が呉羽、右が三菱名古屋 2000年2月 那覇バスターミナル

・沖縄バス 三菱ふそうK-MP118M +呉羽 2000年2月 百名(沖縄県島尻郡玉城村)

・沖縄バス 三菱ふそうK-MP118M +呉羽 2003年5月 那覇バスターミナル
そんなわけで、沖縄本島のバスは730後の約7~10年間、つまり昭和58年排ガス規制(P-)の世代になるまで路線車の新車が殆どありませんでしたが、沖縄バスではこの間にも、1981年に6台、1983年に5台の計11台を導入しました。型式は、昭和54年排ガス規制適合のK-MP118Mとなります。
車体はブルドックですが、メーカーは沖バスのメインである呉羽製となりました。
前面の方向幕が大きくなり、屋上は通風孔から丸型換気扇に変更になりました。
前面下部がMP117の呉羽製に類似の形状に改造されたのは、こちらも同じです。
当初は、名護西線などに投入されていましたが、私が訪問した2000年頃は、南部方面の系統(39番 那覇~与那原~馬天~百名・新原 など)でよく見たように記憶しています。